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艶消し塗料の注意点について



最近、お客様との打ち合わせで多いご質問として、艶消しタイプの塗料でおすすめのものはございますか?

というご質問を多くいただきます。



艶消し塗料を選ぶ際に、まず注意しなければいけないこと。それは艶ありの塗料に艶消し剤を入れて半艶ないし3分艶などにしたものに関しては、選ばないでください。とお伝えしております。

その理由は2つございまして、艶あり塗料に艶消しの添加剤を入れるということは、塗料缶自体の容量が決まっているために、当然樹脂の濃度が薄くなります。




また、艶消し剤というのは光沢のあるものに傷をつけるような状態となりますので、当然紫外線に対しての耐久性は弱まってくるわけです。



にもかかわらず、大手塗料メーカーも含めて、その事実をカタログに記入することはありません。

もう少し、消費者の気持ちに立って販売してもらいたいと常に感じてはおりますが、では何がおすすめかというと、塗料の設計が最初から艶消しでできている商品ということになります。


なぜなら、塗料自体の性能検査も含めて、すべて艶消しでの情報開示となっているからです。


ただ1点留意しなければいけないことは、艶消しはどうしても表面に汚れが滞留するため、汚れやすいというデメリットも持ち合わせております。



では、そのなかでもどんな塗料だと汚れに強く長持ちするのでしょうか?


その答えを知りたい方は是非当グループ宛までご相談ください。

化粧スレート屋根材の問題点について③ タスペーサーおよび縁切り

皆様こんにちは。

11月に入り、仙台では銀杏並木が美しいシーズンとなりましたがいかがお過ごしでしょうか?

さて本日は化粧スレート屋根材の問題点についての最終章ということでタスペーサーおよび縁切りについて解説をさせていただきます。

タスペーサーとは添付画像のようなプラスティック製の部材で、塗装の際にスレート屋根材どうしの隙間を確保するために入れる部材となります。

※タスペーサーは下塗り後に挿入

さてこちらの部材を入れる目的なのですが、多くの業者は雨などの水が裏側に回った際に、水が抜けるようにとお客様に説明をしております。

※タスペーサーを設置し、浮かせることにより水抜きできる構造となる。

そのため、業者によってはお客様への説明の際に、屋根の勾配が急なので、タスペーサーは入れなくて大丈夫です。とお話をしていることもあるそうです。


しかし、仙台に限らず、全国でいろいろなスレート屋根材の施工を見てきましたが、タスペーサーを入れる一番の目的は内部結露対策です。



冬場、室内の暖かい空気は小屋裏へと上昇します。そして日当たりの悪い北側の面はもっとも外気が冷える箇所となるため、この部分に気温の寒暖が発生した結果、結露水が集中するのです。



もしこの結露が集中する箇所に隙間がなかった場合は、どうなるのでしょうか?

逃げ道のなくなった水分は野地板の裏側に滞留をし、野地板がボロボロになってしまいます。

昨今の台風で屋根ごと飛ばされた御宅などは、この野地板の腐食により強度を保てずに風で飛ばされた可能性が高く、家を守るという意味でも大事な生命線となりうるのです。

このタスペーサーはセイムというメーカーから販売されておりますので、こちらの紹介動画をご覧いただくとよくまとまっておりますので、ご確認ください。

https://www.youtube.com/watch?v=1NDClP5FTAw

また縁切りといってタスペーサーをいれないが、カッターを入れて水抜き穴を確保する施工方法があります。

縁切りはしないよりはしたほうがよいですが、縁切りをしても、塗膜の厚み分をリカバーできるだけの隙間の確保ができないのと、夏場等気温が高い時などは、熱の影響で、縁切りしてもまたくっついてしまう恐れなどもありますので、基本的にはタスペーサーを使用したほうが安全であるということを皆様覚えておいてください。

またタスペーサーを入れると割れるという意見もございます。確かに①でお話をさせていただきましたノンアスベストのスレート材であれば、間違いなくヒビが入るでしょう。

ノンアスベストのものはそもそも家を守るだけの商品として成り立っていないため、こちらは塗装はおすすめできません。当グループでは葺き替え・最低でもカバー工法を推奨します。

※屋根葺き替え・カバー工法の際はリクシル Tルーフを当社は推奨しております。



逆にアスベスト入りのものであれば、タスペーサーを入れたとしても割れるリスクは低いと言えるでしょう。

また既存スレート屋根材の反りがひどい場合などは、タスペーサーが入らない場合もございますが、基本的に塗装をする際は、必ずタスペーサーを入れる工法(できればスレート屋根1枚につき両サイド15cmのところに入れるダブル工法)を採用する業者様を選ぶようにしてください。

以上、ここまで3回にわたり化粧スレート屋根材の問題点についてお話をさせていただきました。

最後までご一読いただきまして、誠にありがとうございました。(和田)

化粧スレート屋根材の問題点について② 下塗りの回数

皆さまこんにちは。

今回は前回に引き続き化粧スレート屋根材について解説をさせていただきます。

スレート屋根材は一度塗っているか?塗っていないか?

で何が変わるのかについてです。

屋根・既存状況

添付写真は一度も塗装をしていない化粧スレート屋根材です。

特に北側の赤カビが顕著に目立ってます。

こちらの屋根ですが洗浄をするとこのように真っ白な状態になります。

スクリーンショット 2019-10-08 11.29.55

ここまで綺麗に白くなるとシーラーなどの下塗りが1回では仕上がりません。

スクリーンショット 2019-10-08 11.26.31

1回塗っても吸い込みを抑制できないため、2回塗ってこのような飴色の状態に仕上がります。

スクリーンショット 2019-10-08 11.33.16

吸い込みを抑制し、しっかりと飴色の状態にならなければ、どんなに長持ちする塗料を上塗りで塗ったとしても、上塗り自体が吸い込まれ、結果塗膜厚が確保できないため、早めに劣化をしてしまいます。

写真 2018-12-24 13 21 49 (1)

写真は本来20年持つはずの塗料を塗ったにもかかわらず下塗り不足で色褪せてしまった例です。

特に赤カビが発生しているスレート屋根材は、赤カビ自体が目で見ているところ以上に屋根材そのものに根をはってしまっているため、その分吸い込みがより激しくなります。

しっかりと膜厚を作るシーラーで2回塗り、安価なシーラーだと4回塗っても止まらないこともあります。なので塗装していない化粧スレート屋根材は、安全を見て下塗りを2回以上行うのがのぞましいでしょう。

屋根・既存状況_1_予備1

では写真のように1度塗っているスレート屋根材はどうかというと、劣化具合にもよりますが赤カビが発生していることが比較的少なく、洗浄して下塗りをした際に、1度で下塗りが飴色の状態になりやすく、全行程3回塗りで仕上がりやすくなります。(塗料により2回)

まとめますとスレート屋根材は下塗りが飴色の状態になるのが理想。

そのため一度も塗っていない場合は、赤カビの影響により、下塗りを2回以上しなければならない可能性が高い。

すでに塗っている場合は吸い込みが抑制されるので下塗りが1回で仕上がる可能性が高い。

いずれにしても下塗りが終わった段階の写真を業者にしっかりと納めてもらうようにしましょう。

次回はタスペーサーおよび縁切りについてです。

ご一読のほど、誠にありがとうございました。(和田)

化粧スレート屋根材の問題点について①

みなさんこんにちは。

さて今回は、住宅の半数以上を占めるスレート屋根材について3回にわたり解説をさせていただきます。

屋根・既存状況_1_確定

私たちの従事する外装業界では、スレート屋根材はある意味もっとも問題の多い材料と言われております。

そのため、現場調査での判断とその後の施工方法を間違えてしまうと不具合の原因となるため、注意が必要になるのですが、スレート屋根材で抑えておきたいポイントとして

① アスベストが入っているか?否か?
② 一度塗装済か?初めてか?
③ 前回の塗装の際、タスペーサーは入れているのか?または縁切りがされているか?

の3点をしっかりと確認することが重要となってきます。

本日は①のアスベスト入りか?否か?がなぜ大事なポイントになるのかを解説いたします。

屋根・既存状況_1_予備1

添付写真にある一般住宅に使われているスレート屋根材は、化粧スレートといわれるもので、セメントに繊維状の素材を混ぜて薄い板状に加工したものになります。

良く聞くカラーベストやコロニアルといった表現のものは、化粧スレート屋根材の商品名に該当します。

この化粧スレート屋根材なのですが、住宅での歴史は約40年前からといわれており、当時のものは、基材自体に耐久性や防火性を向上させるために、アスベストが含まれておりました。

実はこのアスベスト入りの化粧スレート屋根材のほうが、アスベスト無しのものよりも耐久性に優れているため塗装工事には向いているのですが、良くアスベストというと皆様、健康面で大丈夫なの?とご心配いただくことがありますが、それはあくまでも解体をするときの話で、塗装の際は割ったりしない限りは問題無いと言われております。

ただし解体をする際は注意が必要で、スレート屋根材に含まれるアスベストはレベル3の扱いとなっており、比較的発がん性の低い作業の扱いとなりますが、石綿作業主任者(国家資格)の計画のもとに、解体をしなければいけないものとなります。(※アスベストの解体は無免許で施工している業者が多いため、依頼されるときは必ず免許の確認をお願いします。)

以前はアスベスト入りだったスレート屋根材も、法規制により約15年〜18年前からアスベストが入っていないスレート屋根材が流通するようになったのですが、これが私たち業者からすると大問題の屋根材となっており、その理由はアスベストを抜いたことで耐久性が弱くなってしまい、築年数が少ないのにもかかわらずボロボロになってしまっていることです。

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大屋根被災状況2_1_確定
大屋根被災状況4_1_確定

私たちも現場調査で、紫外線による劣化のみで、バキバキに割れてしまっている御宅を多く見ております。

このようなアスベストなしの屋根材に関しては、高圧洗浄をした時点で相当量の割れが発生し、また塗装したとしてもさらに割れてしまう可能性があるため、予算があるのであれば葺き替え・最低でも金属系屋根材をカバー工法することが、長い目で見て安心して暮らすことができるようになります。

ちなみに当社はアスベストなしの屋根材に関して、塗装工事の提案は一切しておりません。

外装工事をご検討されている方は、ご自宅の化粧スレート屋根材がアスベスト入りかアスベスト無しかをまずは業者に確認してもらってください。

次回は塗装済みか?塗装無し?を知ることで、なにが変わるのかについてお話しをさせていただきます。

最後までお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。(和田)

ご挨拶

はじめまして。

外装研究グループ主宰の和田と申します。

2019年9月より、国内の外装業界の品質向上を目的として当グループを立ち上げました。

専門的知識の向上や施工技術の追求に限らず、ITを駆使し、今までとは違う管理手法を実現し、お客様の資産である大切な家をしっかりと守ることで、暮らしに安心・安全をお届けできるようにしっかりと全力で取り組んで参ります。

何卒よろしくお願いいたします。

和田 憲治